レースがもっと楽しめる!F1シンガポールGP舞台裏の数値の世界

F1シンガポールGP舞台裏の数値の世界のサムネイル画像

アジア最大規模スポーツイベントの一つであるF1シンガポールグランプリ。

今回、レースをもっと楽しむための舞台裏、シンガポールGPにまつわる数値にスポットライトを当てます。

全部知っていたらあなたは相当のF1シンガポールGP通です。

POINT

データが古い場合があります。あらかじめご了承いただけますと幸いです。

F1シンガポールGPのまとめ記事はこちら!

【F1シンガポールGP観戦ガイド】これを読んでナイトレースを楽しもう! - Singapore Lab - シンガポールラボ

【F1シンガポールGP観戦ガイド】これを読んでナイトレースを楽しもう! - Singapore Lab - シンガポールラボ

F1ファン、シンガポールファン必見のイベント、F1シンガポールGP。今回は現地観戦完全ガイドとして、観戦前に知っておきたいポイントを紹介します。これを読めば満足度UP間違いなし!

基本情報

F1シンガポールGPのピットレーン情報
他F1サーキットと比べて遅いピットレーン速度

まずは基本情報から見ていきましょう。

サーキットの長さ

マリーナベイストリートサーキットは、シンガポールのマリーナベイ地区にあるレーストラックです。

このサーキットの全長は5.063kmで、F1カレンダーの中でも中程度の距離です。

※再開発工事によるレイアウト変更で2023年は数値が変わっています。

コーナー数

市街地に特設されたコースには23のコーナーがあり、F1カレンダーの中でもターン数の多いサーキットの一つです。

※再開発工事によるレイアウト変更で通常23コーナーが19コーナーに減ります。

ピットレーン

ピットレーンの上限速度は60km、長さは404mです。

決勝の周回数

決勝の周回数は61周(総距離308.843km)ですが、時間制限による終了も起こりやすいサーキットです。

記録

最大重力加速度が記載されたターン7の画像
ホテルに囲まれたコースも爆音で通過

続いて数々の記録を見ていきます。

ナイトレース

F1で初めてのナイトレースがシンガポールグランプリで2018年に開催されました。

当初ヨーロッパでの放映時間に考慮したとされる夜間でのレースですが、今では多くの都市でナイトレースが開催されています。

最大重力加速度(G)

コーナー数が多く、低速の時間が多いシンガポールグランプリですが、ターン7で最大5.1Gの負荷がかかります。

最高速度

最速速度はターン6と7の間で325kmです。

周辺のホテルからようやく見られるターン6と7の間で最高速度がでるなんて…

最速ラップ

最速ラップは2018年ハースのケビン・マグヌッセンが記録した1:41.905です。

最速で1周101秒ですから、何も起きなくても時間制限ギリギリですね。

セーフティーカー出動率

コース幅が狭く、熱帯性気候ということもあり、セーフティーカーは開催初年度からずっと働きっぱなしです。

つまり100%です。

ポールトゥウィン率

抜きにくいコースで知られるシンガポールグランプリでは、13回中8回(62%)がポールトゥウィンです。

予選の重要性が非常に高いコースです。

優勝者数

2022年時点で13回開催されていますが、優勝者数は5人と少ないです。

優勝者と回数

  • フェルナンド・アロンソ:2回
  • ルイス・ハミルトン:4回
  • セバスチャン・ベッテル:5回
  • ニコ・ロズベルグ:1回
  • セルジオ・ペレス:1回

舞台裏

F1シンガポールGPの費用負担分配の数字
このイベントにかけるシンガポール政府の本気度MAX

ここからは舞台裏の話です。

多くのお金が動いてるんですよね〜(他人事)。

年間平均来場者

サーキットパークへの年間平均来場者は257,837人です。

年間といってもF1の週末にこれだけの人が来場していると思うとすごいですね。

収入

国外からの観光収入の柱にもなっているシンガポールグランプリ。

毎年S$14億、日本円(S$1=100円)で1,400億円の収入をあげています。

いや〜ほしい!

支出

毎年、レースを開催するために必要な費用はS$135万で、日本円(S$1=100円)で1億3,500万円です。

経済効果ありすぎです。

開催費用負担の割合

費用はSingapore GP Pte Ltdが40%、シンガポール政府が60%を負担しています。

Singapore GP Pte LtdのLinkedinアカウントはこちらです。

Singapore GP Pte Ltd | LinkedIn

Singapore GP Pte Ltd | LinkedIn

ボランティアマーシャル人数

F1開催に欠かすことのできないボランティアマーシャルは総勢900名です。

私達が安全に楽しめているのは、彼らのおかげです。謝謝!

最年長ボランティアマーシャル

なんと70歳というご高齢の方からも協力頂いているそうです。

女性マーシャル

女性マーシャル比率は21%で、これはF1で最も高い割合のレースの一つです。

さすが多様性の国シンガポール。

サーキットパーク面積

マリーナベイストリートサーキットの全体面積は799,000㎡でサッカーコート80面とのこと。

東京ドーム何個分かは、どうぞお調べください!笑

サーキット準備と撤去の期間

なんと毎年F1開催のために、準備に5ヶ月、撤去に2ヶ月かかっています。

ちなみに毎年9月頃開催のF1シンガポールGP。

ボランティアマーシャルのトレーニングは4月から行われます。

働く車

市街地でのF1開催のため、働く車の待機も入念です。

  • 消防車:4台
  • 救急車:9台
  • クレーン車:20台
  • フラットベットトラック:9台

歴史

F1シンガポールGPの受賞歴
世界的イベントとして数々の受賞歴

2008年の初開催から、13回開催されるシンガポールグランプリ。

(2020年と2021年は契約期間内でしたが中止しました。)

新時代のF1サーキットとして歴史を刻んできました。

2006年

シンガポール政府観光局(Singapore Tourism Board:STB)が F1誘致を提案。

2007年

F1開催権を取得し、Singapore GP Pte Ltdが設立。

F1史上初のナイトレースを開催するF1ピットビルディングの建設に着手。

2008年

シンガポールGPがProfessional Motor Sport World Expoの「Motor Sport Facility of the Year」を受賞。

FIA「Promoter of the Year」を受賞。

2009年

第1回目のイベントは、「Breakthrough Contribution to Tourism」(Singapore Experience Awards 2009, STB)を受賞

2010年

ライフスタイルポータル「CNNGo」による投票で、「Best Concert」、「Best Global Showcase of Singapore」に選出。

2011年

シンガポールスポーツアワードで、「Best Sports Event of the Year (International)」を受賞。

2012年

シンガポールGPの開催契約を5年間延長。

2013年

ターン10(シンガポールスリング)のシケインを変更。

F1シンガポールGPのターン10レイアウト変更の様子
ターン10をシンプルなレイアウトに変更

2014年

シンガポール航空がタイトルスポンサーとして参加。

2015年

シンガポールのシビック・ディストリクトの拡張計画に合わせて、軌道を修正。

F1シンガポールGPのコースレイアウト変更の様子
コースレイアウトはシンプルにシンプルに

2016年

さらに間近でコンサートを楽しむことができるパダンステージレイアウトの見直し。

2017年

シンガポールGPとシンガポール政府観光局は、2018年から2021年までの4年間、FIA F1世界選手権開催の継続を発表。

2018年

ナイトレースには263,000人以上の観客が集まり、11年間のレース史上2番目に多い観客動員数。

2022年

シンガポールGPの開催契約を2028年まで延長。

まとめ

F1シンガポールグランプリの舞台裏には、多くの数字が隠されています。

そこには、ドライバーやチーム、そしてレースを支える人々の努力が詰まっています。

2023年9月に開催される次回のF1シンガポールグランプリが楽しみで仕方がありませんね!

ご拝読ありがとうございました。

引き続きよろしくお願いいたします。

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