レースがもっと楽しめる!F1シンガポールGP舞台裏の数値の世界
アジア最大規模スポーツイベントの一つであるF1シンガポールグランプリ。
今回、レースをもっと楽しむための舞台裏、シンガポールGPにまつわる数値にスポットライトを当てます。
全部知っていたらあなたは相当のF1シンガポールGP通です。
データが古い場合があります。あらかじめご了承いただけますと幸いです。
2025年の割引チケット販売中!
F1シンガポールGPのまとめ記事はこちら!
基本情報
他F1サーキットと比べて遅いピットレーン速度 |
まずは基本情報から見ていきましょう。
サーキットの長さ
マリーナベイストリートサーキットは、シンガポールのマリーナベイ地区にあるレーストラックです。
このサーキットの全長は5.063kmで、F1カレンダーの中でも中程度の距離です。
※再開発工事によるレイアウト変更で2023年は数値が変わっています。
コーナー数
市街地に特設されたコースには23のコーナーがあり、F1カレンダーの中でもターン数の多いサーキットの一つです。
※再開発工事によるレイアウト変更で通常23コーナーが19コーナーに減ります。
ピットレーン
ピットレーンの上限速度は60km、長さは404mです。
決勝の周回数
決勝の周回数は61周(総距離308.843km)ですが、時間制限による終了も起こりやすいサーキットです。
記録
ホテルに囲まれたコースも爆音で通過 |
続いて数々の記録を見ていきます。
ナイトレース
F1で初めてのナイトレースがシンガポールグランプリで2018年に開催されました。
当初ヨーロッパでの放映時間に考慮したとされる夜間でのレースですが、今では多くの都市でナイトレースが開催されています。
最大重力加速度(G)
コーナー数が多く、低速の時間が多いシンガポールグランプリですが、ターン7で最大5.1Gの負荷がかかります。
最高速度
最速速度はターン6と7の間で325kmです。
周辺のホテルからようやく見られるターン6と7の間で最高速度がでるなんて…
最速ラップ
最速ラップは2018年ハースのケビン・マグヌッセンが記録した1:41.905です。
最速で1周101秒ですから、何も起きなくても時間制限ギリギリですね。
セーフティーカー出動率
コース幅が狭く、熱帯性気候ということもあり、セーフティーカーは開催初年度からずっと働きっぱなしです。
つまり100%です。
ポールトゥウィン率
抜きにくいコースで知られるシンガポールグランプリでは、13回中8回(62%)がポールトゥウィンです。
予選の重要性が非常に高いコースです。
優勝者数
2022年時点で13回開催されていますが、優勝者数は5人と少ないです。
優勝者と回数
- フェルナンド・アロンソ:2回
- ルイス・ハミルトン:4回
- セバスチャン・ベッテル:5回
- ニコ・ロズベルグ:1回
- セルジオ・ペレス:1回
舞台裏
このイベントにかけるシンガポール政府の本気度MAX |
ここからは舞台裏の話です。
多くのお金が動いてるんですよね〜(他人事)。
年間平均来場者
サーキットパークへの年間平均来場者は257,837人です。
年間といってもF1の週末にこれだけの人が来場していると思うとすごいですね。
収入
国外からの観光収入の柱にもなっているシンガポールグランプリ。
毎年S$14億、日本円(S$1=100円)で1,400億円の収入をあげています。
いや〜ほしい!
支出
毎年、レースを開催するために必要な費用はS$135万で、日本円(S$1=100円)で1億3,500万円です。
経済効果ありすぎです。
開催費用負担の割合
費用はSingapore GP Pte Ltdが40%、シンガポール政府が60%を負担しています。
Singapore GP Pte LtdのLinkedinアカウントはこちらです。
ボランティアマーシャル人数
F1開催に欠かすことのできないボランティアマーシャルは総勢900名です。
私達が安全に楽しめているのは、彼らのおかげです。謝謝!
最年長ボランティアマーシャル
なんと70歳というご高齢の方からも協力頂いているそうです。
女性マーシャル
女性マーシャル比率は21%で、これはF1で最も高い割合のレースの一つです。
さすが多様性の国シンガポール。
サーキットパーク面積
マリーナベイストリートサーキットの全体面積は799,000㎡でサッカーコート80面とのこと。
東京ドーム何個分かは、どうぞお調べください!笑
サーキット準備と撤去の期間
なんと毎年F1開催のために、準備に5ヶ月、撤去に2ヶ月かかっています。
ちなみに毎年9月頃開催のF1シンガポールGP。
ボランティアマーシャルのトレーニングは4月から行われます。
働く車
市街地でのF1開催のため、働く車の待機も入念です。
- 消防車:4台
- 救急車:9台
- クレーン車:20台
- フラットベットトラック:9台
歴史
世界的イベントとして数々の受賞歴 |
2008年の初開催から、13回開催されるシンガポールグランプリ。
(2020年と2021年は契約期間内でしたが中止しました。)
新時代のF1サーキットとして歴史を刻んできました。
2006年
シンガポール政府観光局(Singapore Tourism Board:STB)が F1誘致を提案。
2007年
F1開催権を取得し、Singapore GP Pte Ltdが設立。
F1史上初のナイトレースを開催するF1ピットビルディングの建設に着手。
2008年
シンガポールGPがProfessional Motor Sport World Expoの「Motor Sport Facility of the Year」を受賞。
FIA「Promoter of the Year」を受賞。
2009年
第1回目のイベントは、「Breakthrough Contribution to Tourism」(Singapore Experience Awards 2009, STB)を受賞
2010年
ライフスタイルポータル「CNNGo」による投票で、「Best Concert」、「Best Global Showcase of Singapore」に選出。
2011年
シンガポールスポーツアワードで、「Best Sports Event of the Year (International)」を受賞。
2012年
シンガポールGPの開催契約を5年間延長。
2013年
ターン10(シンガポールスリング)のシケインを変更。
ターン10をシンプルなレイアウトに変更 |
2014年
シンガポール航空がタイトルスポンサーとして参加。
2015年
シンガポールのシビック・ディストリクトの拡張計画に合わせて、軌道を修正。
コースレイアウトはシンプルにシンプルに |
2016年
さらに間近でコンサートを楽しむことができるパダンステージレイアウトの見直し。
2017年
シンガポールGPとシンガポール政府観光局は、2018年から2021年までの4年間、FIA F1世界選手権開催の継続を発表。
2018年
ナイトレースには263,000人以上の観客が集まり、11年間のレース史上2番目に多い観客動員数。
2022年
シンガポールGPの開催契約を2028年まで延長。
まとめ
F1シンガポールグランプリの舞台裏には、多くの数字が隠されています。
そこには、ドライバーやチーム、そしてレースを支える人々の努力が詰まっています。
2023年9月に開催される次回のF1シンガポールグランプリが楽しみで仕方がありませんね!
ご拝読ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。